死ぬか…と思った時のこと

辛いって感覚すらもうなくなって、

ある日の深夜に、なんかもうどうでもいい死ぬか…と何となく思って、

家にあったネクタイで、首を吊ろうとした。

 

と言うか、吊った。

 

トイレのドアノブに引っ掛けて、輪っかに首を入れて。

 

目を開けてたか閉じていたか覚えていない。

ただ、視界は真っ暗で、一瞬だけフラッシュをたいたみたいにピカッとして、

指先がピクリと動いた感覚がして、

 

本には数10秒くらいで意識が飛ぶって書いてあったのに全然意識飛ばない…とか考えていた。

 

そのうちに何だか眠くなって、意識飛ばないし面倒臭い…と思い始め、

気が付いたらトイレの外にいた。

 

きちんと歩いてるつもりだったけど、やけにフラフラして、それが何だかおかしかった。

 

 

今思うと、死にかけていたと思う。

もしあのまま、もう少し長く首を吊った状態でいたら死んでいたかもしれない。

ただ、あの時は面倒臭くなっただけで死にたくなくなったわけではないので、また死ぬか…と思ったらフラッとあの世に行ってしまうかも。